2018年9月21日
「第8回 介護&福祉+医療にかかわるみんな集まろう」を開催しました。
今回は11事業所から61名の方に参加していただきました。
また介護老人保健施設セラピーこざくら様には、今回も快く会場をお貸しいただき心からお礼申し上げます。
さて今回のテーマは、「スキンアについて」でした。
釧路労災病院で皮膚・排泄ケア認定看護師としてご活躍されている中村公子様を講師に事例を交えた分かりやすいご講演をいただきました。
高齢によって、皮膚の菲薄化やドライスキン等を引き起こし、脆弱な皮膚の高齢者は圧迫やズレで皮膚障害のリスクが高まること(例えばベッド柵に手をぶつけて皮膚が裂ける、テープを剥がすとき一緒に皮膚がむけるなど)。
スキンテアが生じたときは、生理食塩水(なければ微温湯)で洗浄し、できるだけ皮膚や皮弁をもとの位置に戻すこと等の対処方法について具体的事例を紹介しながら解説。
スキンテアを防ぐために、(ベッド柵など)体がぶつかりやすい場所を保護すること、ローションなどで保湿すること、テープを剥がすときは刺激を和らげるよう指で押さえながらゆっくり剥がすこと、ズレや圧力があまりかからないよう二人以上で移動介助を行うこと等を説明されていました。
講義後は6-7人のグループで、それぞれの経験や講義を受けての疑問点などをグループトーク。
その後の質疑では、二人以上での移乗が体制的に難しい状況や、ヘルパーが訪問先で一人でどのように対処すべきか等の質問がだされていました。
参加された方のアンケートから、スキンテアという言葉をはじめて聞いたという方もいますが、みなさん現場でそれぞれ経験のあることなので、「予防や処置の仕方が分かってよかった」、「これからの介助に活かしたい」、といった声を多くいただきました。
ご参加のみなさん、ありがとうございました。ぜひまたの機会にご参加くださいますようお願い申し上げます。
なお次回は 10 月 29 日(月)に第9回目の交流会を開催します。
今回の震災・停電を経験したなかで、あらめて災害への対応や課題についてをテーマにした交流会を予定しています。
詳細はあらためてご案内します。どうぞよろしくお願いいたします。