2021年4月22日木曜日

「根室市における介護提供体制の充実を求める要望書」を提出しました

 2021年4月22日(木)

このたび根室のより良い介護をめざす懇話会は、「根室ケアマネジャー連絡協議会」様と協同して、根室市に対して「介護提供体制の充実を求める要望書」を提出しました

今年5月末で根室市内のデイサービス事業所と居宅介護支援事業所が閉鎖することになり、市内の介護提供体制はますます厳しい状況となっています
今後、高齢化にともない新規利用者様が増えていくことが考えられますが、このままでは十分に介護サービスを利用することが難しくなってしまいます

安心して暮らし続けられる地域にしていけるよう、これからも関係する皆様と協力しながら、取り組んでいきたいと思います


根室市長 石垣 雅敏 様

令和3422

根室ケアマネジャー連絡協議会

会員一同

根室のより良い介護をめざす懇話会

会員一同

 

根室市における介護提供体制の充実を求める要望書

 

日頃より根室市の介護・福祉に関わる事業推進へのご尽力に心より敬意を表します。

さて、根室市ではこれまで認知症デイサービスやグループホームなど新規開設される事業がある一方で、令和1年と2年に立て続けにデイサービス事業所が閉鎖し、サービス提供体制は大変厳しい状況となっています。さらに今年5月末には根室市内のデイサービス1事業所および居宅介護支援事業所1事業所が閉鎖されます。対象デイサービスの利用者様の中には現時点でも移転先が未決定の方もおります。

デイサービスは交流の場として閉じこもりを防止し、かつ入浴や機能訓練など多くの機能を担う重要な介護事業です。市内の他デイサービス事業所はいずれも定員一杯の状況であり、上記の事業所から移転された方についても、実際にはサービス利用日数をこれまでより減らすことを余儀なくされる方もおられます。

根室市の試算によると要介護(要支援)認定者数は、令和2年度1,763名から令和7年度1,959名と増加する予測です。また現在は要介護認定を受けていても未だ介護サービスを利用されていない方も相当数いらっしゃいますが、身体機能等の低下により介護サービスへのニーズは今後ますます高まると考えられます。市内のデイサービスでは機械浴が必要な方への対応や、厚床をはじめとした遠隔地域の送迎対応などについてこれまでも課題となってきましたが、今後さらにサービス提供体制が厳しい状況になれば、これからの新規利用者ニーズに対応することが極めて困難となります。

介護事業所は医療機関とともに、地域で住民の方々が安心して暮らし続けるための地域包括ケアシステムの中核です。介護利用者様とご家族様の生活の安定を図る上で、根室市内におけるサービス提供体制の拡充は急務の課題です。

現在取り組まれている介護従事者の人材確保も含め、このような課題に対して根室市としても緊急的な対策を講じて頂くことを強く要望いたします。